5、初めてのトレーナー活動

“スポーツトレーナー荻山悟史の姿勢が良くなるメールマガジン”で連載した、私がトレーニングを始めた高校生の頃からトレーナーとして働く現在に至るまでの話を転載します。


2015年3月号より


専門学校の研究科へ進学してから、学校の授業以外に“現場実習”といってスポー

ツの現場へトレーナー活動の実習へ行くことになりました。


多くの生徒は講師の先生がトレーナーを務める社会人アメフトチームや大学ラグビーチームなどへ実習へ行き、アシスタントトレーナーとして選手のストレッチをしたりテーピングを巻いたりするのですが、私が選んだのは母校の高校野球部でした。


母校は私が卒業してすぐに統廃合があり、新設校として学校名も制服も校舎も新たにスタートした1年生と2年生しかいない創部2年目の野球部でした。


もちろん監督も面識のない方でしたので、名簿で名前を調べて電話でアポを取り、私が現役時代の野球部監督にも間に入っていただき、学生トレーナーとしての活動を受け入れていただくためのお願いをしに学校へ行きました。すると快くチームに入れていただき、私のトレーナー活動が始まりました。


振り返るとかなり手探りでしたが、ウォーミングアップのメニューからウエイトトレーニングのプログラム、練習後のストレッチの内容までひとつひとつ効果を確認して、選手と相談しながら作り上げたメニューは公立高校としてはオリジナリティのある内容になったのではないかと思います。


しかし夏の大会での初勝利は遠く、学校卒業後も初勝利を見るまでは!と就職後5年間母校で活動することになったのでした。[つづく]

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