7、社会人生活スタート

“スポーツトレーナー荻山悟史の姿勢が良くなるメールマガジン”で連載した、私がトレーニングを始めた高校生の頃からトレーナーとして働く現在に至るまでの話を転載します。

2015年5月号より

内定をいただけた、リッチモンドフィットネスクラブに入社しました。当時はホテル内のフィットネスクラブでしたので、私の所属は株式会社リッチモンドホテルの“フィットネス課”です。


ホテルマンの同期3名と一緒の入社式でした。いわゆる“普通の会社”に就職ができたのは、後々トレーナーとして独立する予定でいた私にとって良い社会経験になったと思います。ホテル課の方と一緒に研修を受けたり、社員旅行では社長の顔色を伺いながら横浜中華街で紹興酒を呑んだことなど良い思い出です。


ところが入社して1年でホテルとフィットネスクラブが別々の運営になることが決まり、ホテル課の社員の方は買収されたホテルの他店舗に移動になるなど、バラバラになってしまいました。これを社会人1年目で経験したことは大きかったかもしれません。後々、我がフィットネスクラブも身売りや、閉館することがあるかもしれないと思うようになりました。


そんな当時、心強かったのはフィットネスクラブの会員の皆さまです。当時22歳の私は、世の中にはこんなにたくさんの社長がいるのか!と驚くくらい当時の会員さんには経営者の方が多かったです。駆け出しのひよっこトレーナーである私の将来について本当に様々なアドバイスを頂き、自身の働き方について考えるきっかけをいただきました。


当時メインの仕事はマシンジムでのトレーニング指導でしたが、勤務時間の半分はフロントでの来館受付や入会案内です。フロントで受付をしている時間は座って休憩していれば良いかと思いがちでしたが、自分が本当にやりたかったのはトレーニングについて極めていくことです。なんとかそれに専念したいと思い、考えたのはリッチモンドフィットネスクラブにパーソナルトレーニングシステムを導入してもらうことでした。[つづく]

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